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デデン。突然ですが、問題です。
『女性と男性、長生きなのはどちらでしょう?』
答えは、【女性】です。
そんなの当たり前でしょ?
だけど、男性全員の寿命が短いと思ってない?
▼こちらは、日本人の平均寿命の推移を表したグラフです。
日本人の平均寿命は、6〜7歳ほど「女性>男性」なのはずっと変わりありません。
やはり女性の方が長生きであることは間違いないようです。
夫に先立たれると不安、、、
ある日、ポロっと妻が「ひとり残されるのが不安」と漏らしたことがあります。
この記事を読んでくださっている方も、夫の寿命の短さ、について考えたことがあるのではないでしょうか。
男性は寿命が短い
そんな事実が、「ひとりになったらどうしよう」という子なし夫婦特有の悩みの種になっているのかもしれません。
実は、子なし夫婦ふたりの寿命はそう変わらない?
今回の記事を書いたきっかけは、『弱者男性1500万人時代』という書籍です。
こちらは立場が弱い男性、いわゆる弱者男性について書かれた本なのですが、私の場合
「あれ?意外と男性の寿命って短くないかも。」
という、やや斜め上な読書感想文を書きたくなってしまいました。
今回は、【男性の寿命が短いのは本当?】子なし夫婦特有の不安をデータ解説!していきます。
、、、夫が先にいなくなったらどうしよう?
不意にそんな不安を感じた時、論理的な答えが欲しい方は知っておいて損はない内容となっております。
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そもそも寿命って?
「あの人は寿命だったね。」
そう聞いて、想像する光景はご老人がベッドの上で静かに息を引き取る姿ではないでしょうか。
寿命とは、
①命のある間の長さ。齢(よわい)。 引用元:広辞苑 第四版
寿命とは”命のある期間”を意味する言葉です。
なんとなく” 寿命 = 老衰 ”というイメージがありますが、不慮の事故や自殺、犯罪など死因は関係なく、亡くなった年齢のことを寿命といいます。(私も勘違いしていました…)
何が言いたいかといえば、
男性の平均寿命が短いのは、老衰が早い訳ではなく、女性よりも早く亡くなる機会が多いからかもしれません。
男性の寿命が短い理由
男性の寿命が短い、つまり男性が早く亡くなってしまう理由に以下の3つが挙げられます。
- 孤独死が多い
- 自殺・事故・犯罪で亡くなることが多い
- 過酷な環境で働いている
結婚していない、または離婚した男性はいわゆる”孤独死”によって早く亡くなる傾向があります。
また統計上、自殺・事故・犯罪によって命を落としやすいのも男性です。
女性の社会進出が盛んになっても、未だに心身を壊しやすく寿命が短くなりがちな過酷な職業に就くのも男性の割合が大きいのが現状です。
以下、それぞれについて解説していきます。
男性は、孤独死しやすい
独り身の男性の寿命は60〜70歳 ▶ 男性全体の平均寿命(82歳前後)よりも早い。
配偶者がいない男性は短命
実は、独り身の男性の寿命が短い傾向であることをご存じでしょうか。
▲上のグラフは政府が公表している人口動態調査を元に作成した、配偶者の有無別に集計した男性の死亡年齢を表しています。
未婚、離別(離婚した状態)の男性の死亡件数は40代から上昇し始め、孤独な男性の寿命は70歳〜74歳にピークを迎えます。
一方で、配偶者がいる男性の寿命は85〜89歳となり、パートナーがいる男性は約15年ほど長生きする傾向があることが分かります。
更にこれを裏付ける資料として、2024年1月に発表された「孤独死現状レポート」では孤独死の約8割が男性であると報告されています。
配偶者のいる女性の寿命はやや短い
一方で女性はどうかといえば、配偶者がいる女性の寿命のピークは80〜84歳です。女性の平均寿命は約87歳なので、あまり変わらない~やや短い傾向です。
男性とは対象的に、未婚女性の寿命が長くなる傾向です。
夫婦ふたりの寿命は、夫が85〜89歳、妻が80〜84歳
孤独死する男性が増えている
今、60〜70代で孤独死する可能性が高い”独居男性”が増加しています。
▼令和2年の国勢調査によるとなんと世帯の38.1%がひとり暮らしをしています。
独居の男性が増える ➡ 孤独死する男性が増える ➡ 平均寿命が低下する
『第8回孤独死現状レポート』でも孤独死者割合がもっとも大きいのは60代男性とされており、男性の平均寿命が短い一因となっていそうです。
ちなみに、ひとり暮らしの男性が亡くなりやすい要因には以下のことが挙げられます。
ひとり暮らしの男性の食生活が乱れたり、いわゆるゴミ屋敷に住んでいる、のはなんとなく想像できます。
長年、連れ添ったパートナーがいれば「あれ?」と、普段と違う様子に気がついて、病院を勧めてくれることも多いようです。
体調悪そうだけど、大丈夫?
また、男性は女性よりも”寂しさに弱い”性質があり、孤独に耐えられず『お酒』『タバコ』『ギャンブル』といった心身に負担がかかる現実逃避をしやすいのも男性の特徴といわれています。
男性の約4割がひとり暮らし。
▶ 孤独死が多いのは60代男性。平均寿命(81歳前後)よりも早くに亡くなる。
男性は老衰以外で、死ぬことが多い
老衰を待たずに『自殺』・『事故』・『犯罪』によって亡くなることが多いのも男性です。
男性は自殺しやすい
▼こちらは令和4年度の自殺数、および過去の推移のグラフです。
どの年でも、男性の自殺件数は女性の約2倍となっています。
(令和4年度の自殺件数は男性14,746件、女性7,135件)
自殺する年齢も40代〜50代に多く、男性の平均寿命(81歳前後)に比べてかなり早くに亡くなっていることが分かります。
男性は事故、殺人被害に遭いやすい
『本日未明。都内で殺人事件がありました。』
こんなニュースを聞いたとき、パッと頭に浮かぶ被害者は『女性』ではないでしょうか?
確かに、家庭内暴力(DV)や性的な犯罪被害に遭ってしまうのは圧倒的に女性が多いです。
しかし、殺人や交通事故といった被害者が亡くなるトラブルに遭いやすいのは『男性』です。
警察庁によると、平成29年度の殺人・殺人未遂および、交通事故の被害件数は男性が女性の約2倍となっています。
また、平成10年〜平成14年の5年間の殺人被害件数は男性が女性の1.8倍多いと報告されています。
同資料では、強盗被害は男性が女性の1.9倍、強盗致傷は男性が女性の2.4倍、強盗致死が男性が女性の1.7倍とされており、実は男性から女性より、男性から男性への犯罪が多いのが現状といえます。
過酷な環境で働くことが多い
男性が短命な理由として、過酷な労働環境も考えられます。
いわゆる『3K労働(きつい・汚い・危険)』と呼ばれる職業は、未だに”男の仕事”なのが現状です。
総務省統計局「事業所の従業者数」によると、男性は「電気・ガス・熱供給・水道業」「鉱業,採石業,砂利採取業」「建設業」など、危険が伴う仕事に就く割合が大きくなっています。
致死率が高い職業の男性比率
『弱者男性1500万人』では令和2年国勢調査を元に、致死率が高い職業に占める男性比率が紹介されており、いずれも85%以上を超えています。
また、過労死の確率も女性よりも男性が高くなっています。
労災として認められた、脳・心臓疾患の業務上事案 1,564 件のうち、1,495 件(95.6%)が男性です。
また、精神障害の業務上事案 2,000 件のうち、1,373 件(68.6%)が男性とやや脳・心臓疾患よりは割合が下がるものの、このうち368 件の自殺事案のうち 352件(95.7%)と精神障害をきっかけに命を絶ってしまうのは男性が多いようです。
まとめ『穏やかに暮らす夫婦の寿命は長い』
ここまでの、男性の平均寿命が短い理由をまとめると
男性の平均寿命が短い理由は、老衰を待たずに亡くなる男性が一定数いることが挙げられます。
では、男性が長生きするためにはどうすればいいのでしょうか。
夫、そして夫婦ともに健康で長生きするには、当たり前の話になってしまいますが、夫婦仲を良好に保ちつつ、余計なトラブルを避けた生活を心がけるのが1番です。
「男性の平均寿命は短い」と悲観的にならずに、豊かな老後に向けて、資産運用や、健康のための運動や食生活など見直してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、今回参考にさせていただいた『弱者男性1500万人時代』ですが、個人的には【弱者男性に救いはない】といった感想を持ちました。
”いつか、弱者男性が救われてほしい”という内容は、裏を返すと、”ほぼ救いがない”のが現実という意味でもあります。
この書籍を読んでみて、「今の恵まれた環境を大切にしよう」と感じる一方、「もし家族や友人に”弱者男性”がいても助けるのは難しい」ことが分かります。今の自分が恵まれた環境にいるかどうかを知りたい、または、周囲の弱者男性に悩んでいる方は、1度、手に取ってみてはいかがでしょうか。
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