ふたり暮らしコミュニティ 管理人のあおぱかです。
【子なしさんに聞いてきた】
今回、お話をお伺いしたTさんは、65歳まで働くことが当たり前なことに、疑問を感じ、経済的な自由【FIRE】を目指して、あえて子供を持たないことを選択されました。
お金の不安をせずに、パートナーと豊かな人生を送りたい。
今回のお話は、そんな人生を過ごしてみたい方の参考にもなるのではないでしょうか。
よければ最後まで読んでみてください。
- 20代後半
- 事務総合職で、広報を担当
- 共働きで資産形成。近い将来、資産運用＋無理しない労働で自由な人生【サイドFIRE】を目指す。
夫婦で資産形成を頑張るTさんのお話
私たちは、結婚2年目の夫婦です。
夫とは共通の趣味だった山登りを通じて知り合い、約2年の交際期間を経て結婚しました。今、私は28歳、夫は32歳です。
結婚する前、私は保育士を目指していたほど子どもが好きで、いつか子どもができたらいいな、と考えていました。
ただ、絶対に子どもが欲しい、という強い気持ちはなく自然に授からないのであれば、夫婦二人での生活も良いな、と思っていました。
というのも、妊活を経験した方から数年間にわたって苦しい思いをしたこと、そして夫婦関係が悪化してしまったことを聞いていたからです。
夫はどうかといえば、子どもはできたら欲しいけど、できなかったらそれでもいい、と言ってくれていました。
家族として過ごすのに血縁関係は重要だとは思わないから、里親制度などを使って家族を迎えるのも1つだよね、とも話していました。
そんな私たちの考えが『子どもができれば良いな』から『子どもは必要ないかも』と、次第に変わっていくことになったきっかけは、結婚後に行ったライフプランニングです。
ファイナンシャルプランナー、いわゆるFPの方に、現在の年収や生活費から資産シミュレーションをしてもらったところ、子ども二人を何不自由なく育てるためには、教育費として1,800万円（私立大学なども想定）ほど準備する必要がある、しかも今よりも支出を減らして、教育費に充てるお金を増やさないといけない、と言われたのです。
夫も私も平均程度の収入はあるし、普段から節約を心がけていたつもりだったので、さらに自分たちの生活を切り詰めないといけないことにびっくりしました。
何よりも、ライフプランが65歳まで働くことを前提にしていることに疑問を抱きました。
今は会社でやりたいことができていて、楽しく過ごしていますが、約40年後の未来まで勤めている自分を想像することはできませんでした。
55歳を過ぎた頃から体調を崩し始め、手術を受けたりする両親の姿も見ていて、「健康で気力がある期間ってすごく限られているんだ、、、」と思い知り、元気なうちに旅行や趣味を楽しめる人生を送りたいとも考えていました。
ふと、夫の顔を見れば、ライフプランの結果に苦笑いを隠せていませんでした。きっと私も同じような表情をしていたはずです。
それから、夫婦二人でどうすれば65歳まで働かずに過ごしていけるか、お金の勉強を始めました。
ファイナンシャルプランナーの資格を取得したり、名著と言われる本をたくさん読みました。
そんな中出会ったのが【FIRE】という生き方です。
『経済的に自立して早期に退職すること』を意味する言葉です。世の中には、資産運用で得た利益で生活し、労働から解放されている人がいることを知りました。
まさに私たちが思い描く、将来の形です。
ただ、完全に労働をしない【FIRE】生活には、それこそ一生働かなくてもいい程の資金が必要です。
また『長く働きたくない』とは言いつつも、働くことで得られる達成感もあると考えています。
そこで私たちが目指したのは、貯めた資産を運用して利益を得ながら、無理のない範囲で労働もする【サイドFIRE】でした。
資産運用だけで生活費の大半はまかなえるため、週3日ほど働き、あとは自由に好きなことをして過ごすことができます。
そんな理想的な人生【サイドFIRE】を達成するために必要な資産額を計算してみると、私たちの場合は、資産を4,000万円用意する必要がありました。
もし子どもの養育費や教育費まで用意しながら【サイドFIRE】を達成しようとすれば、更に途方もない金額が必要です。
『子どもを持ち、65歳まで働く人生』
『子どもを持たずにサイドFIREし、二人で気ままに働く人生』
その2つを天秤にかけて、夫とお互いの理想の生活や価値観を何度も話し合い、より幸せと思えるのは後者でした。
私にとって夫はとても大切な存在です。夫と一緒なら子どもがいなくても幸せだと心から思えました。
また、旅行が好きなこともあり、たくさん旅行に行ける自由さも大きな理由です。
夫も、自由な生活が何よりも優先したいことであり、夫婦二人の生活で十分に幸せと言って、私たちは『子どもは不要』という判断に至りました。
今は、夫との生活を楽しみながら、約10年後の40歳までにサイドFIREすることを目標に資産形成を頑張っています。
子どもがいないので、ある程度のリスクを取って、総資産の8割ほどを投資信託に回しています。
自分達が働くだけでなく、投資に回したお金自体にも働いてもらうことで、順調に資産を増やすことができていて、この判断に後悔はありません。
私たちの人生なので、この決断を周囲の人に納得してもらおうとは思っていませんでした。ただ、色々な言葉に悩むこともありました。
親戚の子どもを抱っこさせてもらった私の姿を見た母から「子育ての練習ができていいね」と言われた時。旅行のお土産を祖父母に持っていった際に「旅行なんてできるのは今のうちね。子どもができる前にたくさん遊んでおくといいよ」と言われた時。妊活をしていた姉から「妊活に使える検査キットが余っているから、おすそ分けしようか」と声をかけてもらった時。妊娠した友達から「子どもが同級生同士だったら楽しいよ！今からでも子どもつくらない？」と冗談まじりに話をされた時。
みんな何の悪気はなく、私たちのことを想ってかけてくれた言葉です。
愛想笑いで「そうだね。そうなるといいね。」と返事をしていましたが、そんな言葉をかけられるたびに、将来の理想像を否定されているような気分になって辛かったです。
いくら親しくても、「私たち夫婦の生き方はまだまだ理解してもらえないだろうな」と正直な気持ちは話せませんでした。
まだ結婚2年目で子どもがいないことも受け入れられやすい時期です。
ですが、これから結婚生活が長くなっていくにつれて、なんで子どもができないんだろう？と好奇の目にさらされるかもしれない、という不安もあります。
私たちを大切に思ってくれる家族ほど、もしかしたら夫婦の仲が良くないのかな、と心配させてしまうかもしれません。
だからこそ、子どもがいなくても自分たちは幸せに過ごしていることをたくさん話して、伝えていく必要があると感じています。
いつか自分たちの生き方を堂々と話せるように、今は資産形成を頑張りつつ、やりたいことに挑戦していきたいです。
きっと色んな理由があって『子どもを持たない』という人生を選ぶ方がいると思います。
私も、周囲との違いに落ち込み、焦ることもあります。子どもがいることで幸せに思えることもあるのかもしれません。
でも、子どもがいないからこそ【できるだけ長く、夫婦2人で自由に生きる】ことも選べます。
周りの常識ではなく、自分たちが本当に幸せを感じられる未来を目指して、夫婦2人、二人三脚でこれからの人生を楽しく過ごしていきたいです。
おわりに
今回は、夫婦で資産形成を頑張り、近い将来、労働に縛られずに自由に生きる【サイドFIRE】を目指すTさんのお話をご紹介しました。
私も少しずつではありますが、貯金や投資で資産形成を進めているので、共感できる部分がとても多かったです。
子供がいない分、私にとってパートナーと過ごす時間は大切なものです。資産形成が順調に進み、早めに退職できれば、そんなパートナーとの時間を増やすこともできるかもしれません。
子供がいない生活は、とても資産形成がしやすい環境です。
もしTさんや私のように「お金の不安がない、自由な人生を目指したい！」
そんな方は、当ブログで紹介している資産形成について書いてみた記事もオススメです。
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